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Update : 29/12/2015
Purchase Drama of CORVETTE (執念のコルベット購入劇)

1953~62年に製造されたC1コルベットに好意を抱いた青年(僕)は、最初はどの年式でも良かったのですが、恋焦がれていつも眺めているうちに世代間格差に好みを見出すのでした。(詳しくは別ページで語ります)
エンジンやメカのことは、オーディオと一緒でサッパリ解らないので、興味がありませんでした。
もぉ~単純に・・見た目! だけで62年式のコルベットにゾッコンになってしまったのです!
“お尻の形が好き!”・・・これが決め手ですね。
じゃぁ~61年式でもいいかというと、そうじゃぁ~ないんです。 サイドのツートン・カラーは魅力的だったのですが、それを囲むクローム・モールが好きではなかったのです。ドアとボディの切替えの所が微妙にズレている車が多いのです。 それが、とてもとても気になって(笑) それと、フロントマスクの表情が62年の方がスッキリしてますでしょ。 ちょっとしたことなんですが・・・
とてもとても気になって、もぉ~62年式じゃぁ~ないと、絶対に嫌だァ~・・となってしまったのです(笑)
で、ここからです。 【コルベット購入作戦】が始まるのです。
と、その前にフィアット・ページで語ったおバカな話(イタリアの不良を実際に見て、ヨーロッパ車への憧れが冷める)と時期を前後しますが、僕がアメ車へ傾倒し始めたきっかけのお話を一席
大学4年の夏休み。ゼミの合宿が江ノ島で行われました。短大のゼミとの合同合宿でそりゃ~そりゃ~楽しい旅行(いや合宿)でした(笑)。
真面目に勉学を小一時間ほど行い(笑)、後は夏の江ノ島・横浜を堪能(いや社会見学)でした(笑)。
そんな最終日、江ノ島へ架かる江ノ島大橋をトボトボ歩いていると、後ろの方から「ブロロロロ・・・・・・・・・」と下品な爆音が 暴走族とは違う、アメ車特有の低いドロドロ音です。
振り返ると、ブルーメタリックの2代目カマロが凄い顔してこっちへ走ってくるじゃぁ~ありませんか!
「わぁ~下品!」・・・・(アメ車に対する偏見ですね、なんせこちとらイタリアの不良に憧れ、小粋なイタリア車:フィアットX19に乗ってましたので:笑)
と思って横を通り過ぎるのを見ますと、運転しているのが白い無地のTシャツを着た髪の毛がサラッサラの若いお兄さん(サーファー風)でした。
リーゼントにロキャンロールかコワァ~~い御方が乗るのがアメ車と思ってましたので(アメ車に対する偏見ですね)、あまりの爽やかな運転手と大きくて乱暴なアメ車のギャップにチョイと驚いてますと、その車の後ろ姿が、太いタイヤを履いてお尻が上がったホットロッドな車で、「ブロロロロ~」っと走り去って行きました。
何ともその姿がカッコよかったのです。
この時から頭の片隅にアメ車のカッコよさが芽生え始めたのだと思います。
そして、時を経てもう一つの要因が、・・・・僕が年を取り、体が緩み脂肪武装しはじめ、名誉の抜け毛で頭髪と永遠の別れを日々繰り返す内に、「ヨーロッパのスマートでスタイリッシュな車は似合わない!」、「毎日ハンバーガーとフライドチキンを食べて、ビールとコーラを浴びるように飲んで、デブってハゲて赤ら顔でも似合うのがアメ車ではないか!」・・という偏見まみれの自分勝手擁護論に行き着いたのでした。
そしてアメ車がいいなぁ~との思いに至ったのです!(笑)
そんな過程を経て、アメ車の中でもコルベットに行きついたのです。
で、購入作戦ですが、まぁ~普通に車雑誌を買ってきて車屋さんに電話で問い合わせをしました。
もともと、そんなに玉数のある車ではないので、稀に見つけて問い合わせると、速攻で購入断念させるには十分な金額をご丁寧にお教えてくれました。
もちろん、62年式などと拘ってはいられず58年~62年の車種を探してました(丸目4灯がよかったので)
「無理だ! 高すぎる!」と思い知らされて諦めそう・・・・・・にはならず(笑)
「無理だ! 日本では高すぎる!」と都合の良い結果を出したのでした。
貿易の仕事もしていたので、この際アメリカから輸入しちゃおう! と元気付けたのでした(ポジティブでしょ:笑)
今のように、インターネットが普及している時代ではありませんので、電話機に取り付けるファックス機を買い、義父が使っていたという古~いタイプライターを貰い、車の洋書(アメリカの車屋さんの広告がいっぱい載ってるのを選んで)を買い求め、片っぱしから「62年 コルベットありますか~?」と問い合わせしました。
すると、さすがアメリカですね~ 日本とは比べ物にならないぐらいいっぱいありました!
で、追加の質問や、細かい要望のやり取りをしていると相手が見えてくるのです。
雑に手書きで返事を書いてくるショップや、細かいことを聞くと無視して断絶してしまうショップなど、なんとなくショップ毎の信頼度が明らかに。
その中で、ロスのコルベット専門店の対応にトキめいたのです。
日本とアメリカで時差がありますので、日本の明け方に「ピロロロロ~~~~、ピロロロロ~~~」とファックスが受信するのです。
ロスの仕事始まりの時間ですね。 その頃は、そのファックスが目覚まし時計でした。
何台も紹介してもらった内で条件が合致したのが今乗っている車です。
条件とは、62年であること! インテリアが黒であること! 毎日の足に出来るようにエクセレントな状態であること(近々でレストアされてること)! オートマであること!(オートマであること、とは家内代表取締役奥様を説得するためのツールです。全く見たこともないアメ車を、それも実際に車を見ずに自分で輸入して、お金も先払いで、・・・・ 「騙されたらどぉ~~~~すんの!!」と逆鱗に触れていましたので(笑))
無理言って、条件に合った車の写真を送ってもらい、「いいでしょ~、ステキでしょ~、オートマなので君も乗れるよ! これに乗って、オープンで、買い物なんかしちゃったら、ステキでしょ!」などと理路整然と筋道の通った正論を説き続けたのです(笑)。上の写真はその内の1枚です。
僕の敏腕ネゴシエートに疲れ果て、とうとう諦めの境地に追い詰めたのでした。
でも、実際に日本に車が届いたら、あまりの大きさにビックリ!(僕も実車は見たことがなかったので)
ハンドルは重いし、(2人乗りにしては)デカいし・・・「だいたい、スターレット位の大きさ」といい加減なことを言っていたので(笑)
・・・・未だに一度も運転してません。
で、決済です!当時がまた超円高で最高が1ドル73円になったと思います。僕は、83円で決済出来ました。
昨年(2012年)のがもっと円高ですが、今ではこれらのアメ車は更にヴィンテージ扱いが激しく値段が高騰してまして、同程度の車はとても買えません。
輸送はロールオンロールオフという車専用船(ギシギシに車を積む船)で送ってもらいました。
横浜について陸送で名古屋港へ。従姉妹が名古屋港の海運会社に勤めていたので、そこで通関してもらいました。
で、仕事が忙しかったので父親に仮ナンバーを取って取りに行ってもらいました。(人使いが荒いのです)
真面目な父親なので「恥ずかしい~、恥ずかしい~」と言って乗ってきたようです。
また、温度計が摂氏ではなく華氏なので、「ヒェ~~~~~~230度!」と言っては車を止め、再び「ヒェ~~~240度!」と言っては車を止め、何度も何度も途中で休憩したそうです。
そんなこんなで輸入したコルベットなのです!
では最後に歴代コルベットの変遷を独自の視点で語って幕を引きます。
