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2012/05/03 (Thu) パラゴンのスペック(ユニット編)

 

 今日はスピーカーユニットについて記します。

 これらの電子部品については、あまり詳しくないのでご勘弁願います。

 

 どれぐらい詳しくないかと言いますと・・・パラゴン自作を始める前まで、かろうじて「ウーハー=低音用」位しか知りませんでした。

 ドライバー(中音用)、ツイーター(高音用)、ネットワーク、・・・・何語????ってな感じでした(笑)。

 オーム(Ω)、インピーダンス、F0、・・・・・文系なので見かけても無視してました(今でもよく解りません)。

 

 もともと、パラゴンのデザイン(佇まい)の美しさに、シビレて・ぶっ飛んで・鼻血ブーで・ノックアウト!が発端で自作を始めたので、この音響部品についてはおざなりでした。(JBLに拘らず適当に現行のスピーカーを使おうと考えてました)

 でも、実際に作業を進めていくと、やっぱりJBLのスピーカーユニットが良くなってくるんですよね~。

 

 で、更に深みに入って行くと(笑)、パラゴンに相応しいスピーカーユニットが欲しくなって来るんですよね~。

 オーディオショップに出向いたり、ネット検索したり、オークションで探したり、

 ・・・・素人の僕にとっては、想像を絶するとても恐ろしい世界でした(笑)

 とにかく、欲しい物が高額過ぎて・・・・・手が出ない!

 それでも工夫しながら、泣いたり・笑ったり・悔しんだり・卒倒したり・気絶したり・感激したりしながら手に入れた電子部品です。

 

 ≪1≫ツイーター(高音用): JBL 2402

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パラゴンで実際に使われていたツイーターは075という型式。

 この2402は075のプロバージョンで、075と姿形は全く一緒なのです。

 JBLは同じ形でもコンシューマー(家庭用)とプロ用の2種類のシリーズを作っているのです。

 2402は1976年~83年頃まで作られていたようで(その後はマグネットがアルニコからフェライトに代わって型番2402H として継続)、

 今回入手したものも少なくとも30年近く昔の物なのです。

 勿論アルニコマグネットタイプです。

 

 

 ≪2≫ドライバー(中音用): JBL 2441 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パラゴンで実際に使われていたドライバーは375(後期型は376)という型式。

 この2441は375のプロバージョンで、375と姿形は全く一緒なのです。

 もう少し詳しく記しますと、375のプロバージョンとして先ず2440という型式のドライバーが発売されました。

 その2440の高域特性を良くするため振動板の構造(エッジ部)を変えたのが、この2441です。

 376のプロバージョンとも言えます。

 これも、既に30年近く昔の物なのです。

 勿論アルニコマグネットタイプです。

 因みにスピーカー(高音・中音・低音)の中で、この中域音のスピーカーが一番高額なのです。

 大きさも、姿も、地味な奴なのに・・・・・高いのです!

 

 

 ≪3≫ウーハー(低音用): JBL 2226

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パラゴンで実際に使われていたウーハーは初期:150-4C、中期:LE15A、後期:LE15Hという型式。

 僕は中期型で使っていたLE15Aが欲しくて、随分探したのですが程度の良い物が見つからず、有っても高額で手が出なかったり、オークションで負けたり・・・・

 製作日程的な事もあり、音響のお師匠〇さんに無理言ってこのウーハーを譲って頂きました。

 この2226は遡るとLE15Aの系列です。

 LE15A→プロバージョンの2215A→2205→2225→2226となるのです。

 こ の2226はベンテッドギャップクーリングや最適化されたフェライト磁石の磁気回路など革新的な考え方に基づいて開発されたウーハーなのですが、ランシン グ氏が設計したD130のフレームデザイン等を引き継ぐなど、JBLの伝統的な要素も色濃く残している不思議なユニットらしく、それ以前のJBLのウー ハー達とは毛色が異なり、JBLのウーハーの主流となりました。

 ・・・・と言われてます(笑):解らないなりに調べたのですが、今でも理解出来てません

 

 

 ≪4≫ネットワーク: JBL 3115A & 3105 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パラゴンで実際に使われていたネットワークはN500H(中期以降:LX5)とN7000という型式。

 上記のスピーカーが気分良く最高に鳴るための装置です(笑)

 このネットワークの使命はこちらをご参照ください。 

 

 

 ≪5≫ホーン: JBL H2343 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パラゴンで実際に使われていたホーンはH5038Pという型式。

 これがパラゴン専用に作られた物で、スピーカーユニットのように単品売りはされてなかったのです。

 ある意味、最大の難関だったと言えます。

 が、ここで諦めず、しつこく調べたら、JBL H5038Pと同じホーンがむかし、むかし、JBL 2343という品番で売られていた事を突き止めました。

 もぉ~~~~血眼で捜しました。

 で、購入したら・・・・こんな色(笑)

 で塗装もボロボロ・グチャグチャ頑張って、塗装しました。

 涙なくしては語れない(笑)、塗装の経緯は以下をご参照ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 剥離編Part-1

 剥離編Part-2

 剥離編Part-3

 剥離編Part-4(剥離終了)

 下塗り編 塗装編Part-1

 塗装編Part-2

 

 

 

 ≪6≫ケーブル: べルデン(BELLDEN)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ≪7≫金物: ワンオフで作ってもらいました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 作製の経緯はこちらをご参照ください。

 

 こんな具合です(笑)

 今日も書きましたねぇ~電子構造は難解で苦手な分野なので、文系の僕は逃げ出したくなる世界なのですが(笑)、オーディオ愛好家の方々とお話すると必ず聞かれる事なんです。

 今では、その重要性を重々に理解しています。

 とてもいい音を聴くとますますです。

 

 最後に、僕が初めてレコードの音で感動した昔話をひとつ。

 大学生の頃、バンドを組んでいた先輩に連れて行ってもらった ロック喫茶。

 名古屋の今池という所にあった「時計じかけ」という大音量喫茶店でした。

 お店の記憶は曖昧なのですが、店内は真っ暗闇で、へんてこなドロップアウトした人がパラパラ居た様な・・・

 かなりアングラなイメージでした(笑)。

 

 中二階の狭い空間で会話も出来ない、周りも見えない、闇の中の爆音!硬派なロック喫茶でした(笑)

 そこで先輩がリクエストしたナイトレンジャーの「Don't Tell Me You Love Me」

 

 イントロが流れて・・・「ドッカーン!!」

 ソロのチョーキングで・・・「ブルブル!!」 

 ジェフ・ワトソンとブラッド・ギルスのツインギターで・・・「ウォ~~!!」

 

 高校生の時にバンドでコピーしてた曲なので尚更でした!

 とにかく、これぞロック!、

 これぞグッド・サウンド!と感動したのです。

 いい音だな~とオーディオ的に感心した初めての体験です(笑)

 

 それでは、懐かしき音源をご一緒に・・・と探したのですが、レコードの音源にブロックがかかってて・・・

 代わりに・・・近頃のナイトレンジャーで(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これでは透き通った音が解りませんので、ぜひレコード買って、大音量で聴いてみてください!

 

 

 

 

 

 

 

 

 僕は時々このレコードを大音量でかけて「時計じかけ」ごっこをしてます(笑)

 

 シブがき隊の「ZOKKON 命(LOVE)」はこの曲のイントロから完全なパクリです。(笑)

JBL2402
JBL2402
アルニコ
JBL2226
JBL3115A3105
JBL H5038P
JBL H2342
ベンデル
特注金具
JBL H5038P
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