手作り家具&スピーカー 木工房 あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!
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Update : 29/12/2015
≪パラゴン自作日誌【続編】 2012年4月~現在≫
JBLのパラゴン(PARAGON)を実寸で自作したことがご縁の、その後のさまざまな出来事を載せていきます。
(パラゴンに関するブログ記事のみ抜粋して随時更新します)
2012/04/26 (Thu) パラゴンは縁結びの神様です!
ブログをサボっててスミマセン。
パラゴンが完成した途端、ぽっかり穴が開いたように・・・・・燃え尽き症候群なのです・・・・ ウソです!
ゴソゴソ、忙しく過ごしています。木工&パラゴン絡みで(笑)。
実は、一週間前に地元の中日新聞でパラゴン自作の件を取り上げて頂きました。
予想以上にドーン!と大きな記事で紹介して頂き、反響の大きさにビックリしています。
・サラリーマンを辞め、趣味でも木工をした事がない45歳の素人が木工を始めた事が、ユニーク!
・よりによって、作る物がスピーカーで、とても希少なパラゴンという事が、ユニーク!
・でもって、三池監督の映画で使われる事が、またまた、ユニーク!
と「トリプル・ユニーク」な話題と記者の方が仰ってくれました。(笑)
掲載日の朝早くから電話が鳴り、「あの~、金額知りたいんですけど・・・」 いきなりの電話にテンパリ、
「き・き・き・金額ですかぁ~!!!!、えぇ~僕のように材料に拘りますと・・・・」
「いや、見学したいんですけど・・・」
きゃぁ~恥ずかし!てなもんで、顔を赤らめながら(笑)
「どうぞ、どうぞ、作業してますが、音は出ますので」
このようなお問い合わせを沢山頂きました。
なので、土曜・日曜は自宅ガレージがパラゴンのプチ展示会みたいでした。(笑)
他にも、パラゴン自作で御世話になった方々もお越しくださり、とても楽しい一時でした。
いろいろな感想やご意見をお聞かせ頂き、奈落の底に落ちる事はなく(笑)、ほっと胸をなでおろしたのでした。
今週に入ってからも、幾つかお問い合わせを頂き、パラゴンが返却されたら視聴して頂くことになってます。
パラゴンのお陰で、新たにいろいろな御方と知り合う事が出来ています。
パラゴンは縁結びの神様なのです!(笑)
そんなご縁で、今日は作業が終わってから本物のパラゴンに会って来ました。
とてもご近所さんなのです(笑)。
35年も前から思い続け、最近パラゴンを入手されたのです、そしてそのパラゴンがレストアされたとお聞きし伺ったのです。
いやぁ~、やっぱり本物は凄いですね!
存在感が違います!
ウーハーボックスの裏蓋を取っていてくれたので、内部までじっくり見せてもらいました。
生内部見ですよ(笑)
そして、新たな発見が幾つかありました!
ぼくは、前期型を意識して自作したので、「へぇ~、こんな風になってるんだ!」と
パラゴンは、初期型~後期型に掛けて細かい仕様変更がされてます。
と、書物では言われてますが、まさに、何処をどのように変更しているのか、また写真では決して解らない細かい部分の形状も・・・新たな発見です。
また、珍しい、オリジナル書類も見せて頂きました。
なんだか、とても雰囲気が良いんですよ。
取り説なんか、しびれちゃいます(笑)
現代の「読めるんだったら、読んでみろ!、どうだ!難解だろ!、全部ここに書いてあるらな!、後はテメーの責任だぞ!」と責任のなすりつけ型の取り説ではなく(個人的感想です:笑)、
とて~も優しい、解りやすい文面なのです。
ステキなのです。
懐かしい「山水電気」がまた泣かせます
2012/04/29 (Sun) リアル・パラゴン
昨日は、日中の仕事が終わってから本物のパラゴンと蜜月な時間を過ごしました(笑)
パラゴンの突き板にオイルを塗布する作業をオーナーと一緒に行ってます。
前オーナーから譲り受けた純正オイルを塗布するのですが、このオイルが封を開けてない新品!
・・・・と、言う事は(笑)・・・・新品で買ったままの状態で35年間経過しているのです。
経年変化が多く見られますが、それも時間の重みと歴史的名機の風格です。
そのオリジナリティを崩さず、パラゴンの地肌にオイル成分を浸透させる、“お肌の手入れ”をしています。
取れる汚れは除去し、素地調整しながら、オイルを塗布しています。
ひたすら黙々と作業をし、気付けば6時間が経過!
日付も変わってしまったので(笑)、・・・・
今朝から、作業の再開です。
パラゴンの表面には突き板という薄い板を貼ってあります。
日本の突き板は、厚さが、0.2mm位なのですが、JBLのスピーカーに使われている突き板は0.5mmあります。
“厚突き”というタイプなのですが、それでも削り過ぎると下地が見えてしまいます。
無垢の素材と違って、メンテナンスに限界があります。
なので、突き板に滲み込んだ汚れは取る事が出来ません、また下地が見えてる部分も、どうにもなりません。
表面の突き板を貼り替えれば、キレイになるのですが・・・・そこはオリジナルを尊重するオーナーの志向性を尊重し、出来る範囲のお化粧をしています。
人間のお肌と一緒です。
艶が出て、綺麗になっていきます。
大人の女性です(笑)。
細かな部分もいっぱい見えて、楽しいのです!
「ほぉ~~~~、こんなんなんだ!」
「へぇ~~~~~、知らんかった!」
全部の部品を自分で作ったので、感慨ひとしおです。
そんな事はあるものの、自作したパラゴンは「結構、いい線いってるなぁ~」と改めて思うのでした。
自画自賛の自己満足なのです(笑)。