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2012/01/23 (Mon) Whtat's Going On !!

 

 口笛で昨夜のマービン・ゲイを奏でながら、

 

 「ヒュ~~~、ヒュ、ヒュ、ヒュ、ヒュ~~~~・・・・」「※ユーアー・エブリシング・・・・のつもり」

 

 「ヒュ・ヒュ・ヒュヒュヒュ・ヒュ~~、ッ、ヒュー、ヒュ~・・・」「※エイノ~・マウンティン・ハイ~・ノウフ・・・のつもり」

 

 早出した教室で軽やかに作業の準備をし

 始業するや否や、

 また、「ヒュ~~、ヒュ、ヒュ・・・・・」などと奏でながら軽快に作業を進めました。

 

 先週、作り忘れた材料を先ず加工し、次に、加工途中の部材に掛かろうと部品を探すと、どうしても1部品が見つかりません。

 どこ探しても、無いんです!

 

 そうなんです、

 その加工途中の部品で、作り忘れた部品を作っていたのです!

 

 トリマーで慎重にカーブを切った部材を端材だと勘違いして、バッサバッサと切り刻んで違う部品にしてしまったのです。

 

 “ワッツ・ゴーイン・オン(What's Going On) どうなってんだ!何が起こってんだ!” 

 ・・・と、巧い具合にマービン・ゲイで締めたのでした!(泣笑)

 

 いやいや、そんな状況ではなく、ガビィ~~~~ン!・ガチョ~~~ン!で、

 落ち込みましたね~~、さすがに!

 

 半日の作業が一瞬でパー!

 作り直しで、また半日!

 ちゃんと、部品番号を書いて識別しておくべきでした。 

 

 うぅ~~~~っと、唇をかみしめ、作り直しました。

 これらはツイタ―(高音スピーカー)を支える部品で、とにかく部品が小さくて細かいのです。

 なので、今までの残材から部品取りしていますので混乱してしまうのです。

 

 あぁ~~~、予定未到達です。

 今日は、ここまでです。

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2012/01/24 (Tue) リカバリー

 

 今日は、昨日に打って変って、木工御神様降臨!の日でした。

 

 昨日、加工途中だったツイタ―を支える部品は、あのままで良さそうな感もあるのですが、実は何だか複雑な形をしていまして、その加工を朝からしました。

 

 先ず、天板と地板は、それぞれの角を149度と115度に切り落とさなければなりません。

 横切り盤で出来るところは、それを利用しますが、115度の部分は、またヘンテコな切り口になっているため

 

 “いっちょ、匠のノコさばきを見せたるかい!”

 

 と、張切って腕まくりして、ぺッ!ペッ!と手のひらに・・・と言うのはウソで、

 

 “はぁ~~、ノコしかダメかいな、それも縦引き(このタテ引きていうのが、ノコ刃が粗目で墨線通りに切るのが難しいのであります。)、

 

 はぁ~~、ふぅ~~” と、タメ息交じりに意気消沈してました。

 

 夏の訓練では、人がうらやむほどノコギリと蜜月に意気投合し、ゴシゴシ・ゴシゴシ墨線の上を思い通りに軽快なフットワークで切り倒していたのに・・・(ちょっと言い過ぎました、それなりに切っていたのに)

 

 なんとかならんかね~~、と天を仰ぐと、降りて来ました!!

 

 木工御神様、が!

 

 「横切り盤でここをこの様に溝を切って、次に、簡易固定プレートをこの様に作って昇降盤のホゾ取りで切り落とせば出来るぞよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるほど!、その通り進めると、ハイ出来あがり!

 

 次に、サイズは24×14×132mmと、まぁ~~小さな部品なのですが、これが小さいくせに、

 43度・156度・71度・109度・161度の内角を持ったヘンテコ五角形なのです。

 

 CADで図面を起こしているので、

 “そんなに細かいこと言わなくても” の思いを無視してキッチリ数値(五角形の内角の和は540度!)を出してくれます。

 

 でも、そうそうこの通りに行くわけではありません。

 まして材料がとても小さく、他の部品との接合具合からしても、それぞれの角度は目安に現物合わせで加工することにしました。

 

 さぁ~~て、どうしよう、と天を仰ぐと、隣にまだ居ました!!

 

 木工御神様、が!

 

 「そんな小さな部材を指だけで支えては、危ないぞよ!、こうやって他の材に備え付ければ定規の代わりにもなって安定もする、材料をこの方向で取れば変形4角形になり、最後の一刃切りは直角になるので、左右からはさんで切っては如何かな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な~~るほど!、その通り進めると、ハイ出来あがり!

 こちらが、その部品です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そんでもって、各部品を合わせてみると、こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次に、この部品に合わせ湾曲壁に取り付ける支柱を加工しました。

 図面では122度・146度・89度に切り落とさなければなりませんが、これもそれぞれの角度を目安に現物合わせで加工しました。

 今回は先日の宇宙の彼方の大先生の教えを駆使して加工しました。

 そして、全員で集合写真を撮ると、こんな感じです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 大きさにしたら、180×190mmくらいの小さな部品ですが、まぁ~~~手こずりました。

 そして、この複雑な形は意味がちゃんと有って、湾曲壁の中に部分的に食い込んでハマる構造になっているのです。

 

 21世紀の現代なら、構造的にもっともっと容易な方法がワンサカ有りますが、1958年当時の知恵の結集なのでしょうね。

 オリジナルの加工にこだわり、何事も訓練と思い仕上げました。

 そして、この部品も以後人前に出ることはなく、スピーカー筺体の奥深くに埋められてしまうのです。

 

 次に、ドライバー(中音スピーカー)を湾曲壁に取り付ける支柱を加工しました。

 トリマーで半円をくりぬき、昇降盤で5度切り落としています。

 これに、長ネジ用の垂直穴を開けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 5度の切り落としでは、先生に新たな必殺技を教えて頂き(またまた、その場でこの技を考え出してしまうのです、いつもながらアッパレです!)、

 垂直穴では、我チームの重鎮、○御仁にドリルのセッテイングをしてもらい、きれいで正確な穴を開ける事が出来ました。

 

 この御仁様、冷静沈着かつ温厚なジェントルマンで、さらに抜群のアイデアの持ち主で、我チームが幾多の難関加工を突破する時のキーマンです。

 今回も、加工方法を教えて頂き、ドリルのブレを目視で見極め(小生は見切れませんでした)、上げ膳据え膳のオンパレードでした。

 いつも、有難う御座います!

 

 なんとか、昨日のリカバリーは出来ました。  

 

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2012/01/25 (Wed) 結晶塗装

 

 昨夜から、下宿部屋で塗装をしています。

 これが最後の仕上げになるため、根気よく頑張ってます。

 

 元を辿れば、

 1:幸運にも手に入れたホーンがブルーに塗装されていました。

   ↓ 

 2:ドライバー(中音スピーカー)の1個がグレー色でした。

   ↓ 

 3:パラゴン(PARAGON)はこれらが黒色なので“チョチョイのチョイで塗装するべ!”と、お気軽に考えていましたが、

   いろんな写真を見ると普通のペンキを塗った感じとはチョイと違うことに気付きました。

   ↓ 

 4:よくよく調べると、車のエンジンカバーなどに使われる「焼付け塗装」であることが解りました。

  ↓ 

 5:“こりゃ、自分じゃ~出来ないな”と半泣きになりました。 

  ↓

 6:塗装業者の料金を調べて、本泣きになりました。

  ↓

 7:ふてくされて、ヤケ酒吞んで、しばらく放っておきましたが、これじゃいかんと思いなおして調べに調べました。

  ↓ 

 8:「長~~~い捜索活動は、つまらないので割愛致します。」

  ↓

 9:2012年! 自分で出来る結晶塗装用の塗料を手に入れました。

  ↓

 10:今の塗装(ブルー&グレー)を剥離しました。

  ↓

 11:エポキシ・パテで素地調整をしました。

  ↓

 12:下地塗装(ブラサフ)をしました。

  ↓

 13:そして、今日に至っております。

    この塗装は、結晶塗装(チヂミ塗装、リンクルペイント)といって、その名の通り、塗装表面が独特の結晶模様(ちぢみ模様)を形成する特殊な塗料です。

    何の因果か、表面にわざと細かいシワを生じさせて仕上げをおこなう塗装です。

    これは、通常の溶剤系の塗装と違い溶剤を一切用いず、約180度の高温で塗料の粒子を焼きつけるものだそうです。

    なので専用の装置が必要です。

    通常の塗装よりも耐熱性、表面硬さ、柔軟性や密着性などの特性に優れていると自動車や機械関係の専門家は言いますが、

    なぜに、パラゴンの部品にそんな特性が要るのでしょうか?

 

 まぁ~、そんな事を考えていても仕方がないので(笑)、本題に入ります。

 便利ですね~! 21世紀ですね~! アメリカですね~!

 自分で出来る「結晶塗装(チヂミ塗装)」用の塗料です!

 ※正確には、結晶塗装(チヂミ塗装)」風の塗料でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 便利なのですが、これが、これが、扱いが大変で・・・・

 なんせ、「温度が低いとチヂミづらい」と書いてあります!

 

 いろんな御方の情報を垣間見ますと、オーブンで焼いた!真夏の炎天下の下で塗った!窯で焼いた!などなど・・・ 工夫されてます。

 が、小生の場合、なぁ~~~ンもない下宿部屋で、それもこの冬一番の寒さ!

 

 先ず、エアコンを31度に設定して室内を暖めました(とても贅沢な奴らです)

 スプレー缶をお湯で温めました(あまり高温だと危険だと思います)

 ドライヤーを学校の同級生からお借りしました(この10数年、ドライヤーなど使った事がないので・・・理由は聞かないでけろ(笑))

 

 そして、塗ってはドライヤーの熱風を当て、シンナーの臭いで気持ち悪くなってトイレに避難し、凍え死にそうになって、部屋に戻り、ドライヤーの熱風を当て、シンナー・・・・・ まぁ~~、こんな事を夜中まで繰り返しているのです。

 

 ナミダ無しでは語れない、根気と努力の結晶塗装です。(巧くまとまりました)

 

 今から、本日3回目の塗付にかかりまぁ~~す!!

 ちなみに現状はこんな感じです。

 なかなか、イイでしょ!

 

 

あっ、今日のBGMはペギー・リーです。

 

 

 

 

 

 

 

 ドライヤー当ててるとうるさくて聞こえませんでしたが、今ながれてます。

 

 いやぁ~~、ほんと色っぽいですね、この声!

 よかったら、御一緒に 

 

 「ペギー・リーで As Time Goes By(アズ・タイム・ゴーズ・バイ)です!」

 


2012/01/26 (Thu) 散々のち晴れ

 

 今日は、いい具合にブ~~~ン・ギュイ~~~~ンとトリマーを駆使して、如何にもスピーカーというような部品を作りました!

 眺めも最高です! 

 惚れ惚れします! 

 写真に収めました! 

 行き交う人に“イイでしょ!コレ!”と無理矢理でも見せました。

 

 ん~~~~ん、と見惚れていて、寸法が違うことに気付きました!

 まさか・まさかの大失敗です! 

 

 何とか修正出来ないかと熟考しましたが、外から見える部分なのでムリでした。

 余材が無いので、メーカーに材料を発注しました。

 作り直してから改めて写真はアップします。

 

 この様な間違いはもう二度としないと思います。

 とてもいい勉強になりました。

 

 本当は、とても強がっています(寡黙に男泣き)

 支払いが・・・・・

 

 気持ちを切り替えて、午後からはウーハー(低音スピーカー)を取り付ける穴を切り抜きました。

 38cmの巨大スピーカーなので切りぬく穴も大きいのです。

 材料をしっかりと固定し、自作の必殺トリマーコンパスを使って作業を始めました。

 

 あと、ちょっと!というところで、トリマーが突然止まりました。

 何やっても、全く動きません。

 まだ買って1ケ月も経ってないので、酷使にイジケたかとのかと思い

 ちょっと休憩させたり、なでたり、くすぐったり、おだてたりしても、うんともすんとも言いません。

 まったく、冗談の解らない奴です! 

 

 散々な1日でした。

 が、下宿に帰り、注文してあった金物が届きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とても良い出来です。嬉しい~~!

 自分で書いた図面を丸々業者に制作してもらったのでとても心配してましたが予想以上に大満足です。

 

 寸法は合ってます(笑)

ペギーリー
JBLツィーター
ほぞとり
卓上丸のこ
JBLparagon
スコーカー
JBLスコーカー
JBLドライバー
JBLツィーター
ちぢみ塗装
ちぢみ塗装
パラゴン金具
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