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2013/11/07 (Thu) 半田のお祭り 山車の模型 製作日誌(30)

 

昨日の続きです!

我が町、愛知県半田市には、地区毎に合計31台の山車が存在します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 






それぞれの山車には見た目の装飾以外にも固有の特徴があります。

例えば、有る地区の山車は海浜で引きまわします。
なので、重心を下げて安定させるため、他の地区の山車に比べて車幅が広く、高さも低く作られています。
…と教えてもらいました。

と言う訳で(昨日の続きになりますが)、参考資料の700枚の写真もよく注意しないと、サイズや仕様の異なる部品を作ってしまう事があります。

何事も慎重で、注意深くて、頭が切れて、頭脳明晰な私!

たびたび失敗します(笑)


ご依頼の山車は半田市乙川地区のある山車なのですが、写真を見ただけでは区別が付きません…でした(最初は)

全部一緒に見えました。神社仏閣を観光する外国人観光客と一緒です。

前職で海外の取引先を日光東照宮に連れて行ったのですが、「あぁ~!!、ここ知ってる!、前回来た所だ!」とぬかしました。

「そりゃ、京都だ!」…と優し教えてやりました。

どの山車も全部一緒に見えるのも、そんな感じでした(笑)

因みに、そのフランス人の彼、京都の有名処をくまなく案内するに従って口数が少なくなり、関心も示さず、ただただ時間が過ぎました。全く興味が無かったのだと思います。

しかし、大阪の道頓堀で「かに道楽」を見るなり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「WOW! WOW!! WOWWWWWWW!!!!!!!~~~~」と雄叫びをあげ、

とどめに「えび道楽」を見せると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



「ジィ~ザス!ジィ~~~~~~ザス!!・・・カメラ、カメラ~~!!」

狂喜乱舞し始めました!

…全く関係ない話ですみません。


で、上山なんですが(笑)・・・

順調に図面を描き上げ、部材作りをしている最中にふとした疑問が湧き、写真で調べました。

すると!!

斗栱(斗組)が3つも付いているじゃぁ~ありませんか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





「ジィ~ザス!ジィ~~~~~~ザス!!・・・ワオワオワオオオオオオ~~!!」てなもんです!

しかし、私、この道たったの1年!の大ベテランですので(笑)、深く深呼吸をして検証した結果、この写真はほかの地区の山車である事が判明しました。

作ろうとしている山車の写真はこちらです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




斗栱(斗組)は2個でした!…めでたしめでたし。

これはほんの1例ですが、31台それぞれの山車によって作りが異なりますので…注意が必要です。

そんなドキドキな事もありましたが、上山の斗栱(ときょう)は出来上がりました!


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


3ケ所目の斗栱(ときょう)なので、多少は要領を得ましたが決して簡単ではありませんでした。
でもしつこいので、その苦渋悶絶ぶりは省きます(笑)
今回は、それに加え肘木(ひじき)の厚みを、0.25ミリ太く作ってしまい、調整に苦労しました!
たったのコンマ25mmですが、これがこれが…肘木が組めないのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



そして、これで晴れてう斗栱(ときょう)作りから卒業かと思いきや…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



壇箱(だんばこ)にも斗栱(ときょう)付いていることを今さらながら発見!

やっぱり、まだまだ解ってない!…と確信を得たのでした(笑)

そして掛ってます!



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最後の斗栱(ときょう)作りが終わったら、ついに上山の屋根に掛かります!



長々とすみません

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