top of page

2013/04/26 (Fri) 新作です! エンクロージャー≪スピーカーボックス≫

 

 新作です!

 

 高さが1メートルもある巨大スピーカーボックスです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 お客様から「外観はレトロチックに」と厳命が出てましたのでサランネットは拘りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ダーク・ウォールナットの突き板仕上と調和して…何ともレトロぽくて、イイ感じでしょ!

 

 昔の一体型ステレオの様に織物のネットを血眼になって探しました(笑)

 繊維問屋をハシゴしてやっとやっと気に入る物が見つかりました。

 伸びないので張り難い事この上ありません。

 このような作業がとても日数を要します(執念&情熱です:笑)

 

 薄過ぎても、透けて見えちゃうし・・・・

 目が詰まり過ぎると、音通性に影響を及ぼすし・・・・

 見た目がカッコ良くないとイケないし・・・・

 

 手に被い、息を吹きかけ通気性を確認し、耳に当て店内のざわめきで音量具合を確かめ、周りの人の訝しげな視線も顧みず(笑)、

 相当数を当たりました!

 これでも、チョッと目が粗い感じがしたのですが、2重貼りすることで何ともノスタルジックな雰囲気を醸し出す事が出来ました!

 …と思っております(笑)

 

 まだまだ、続きます!(笑)

 

 材料も拘ってます!

 

 ≪激レア!≫

 

 米松合板です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 1950~60年代のハイファイスピーカーで多用されたことから、音響的に優れたものとされています。

 その後は、コストダウンや材料の安定性からMDFやパーチクルに代わり、今では入手が不可能なのです。

 

 お客様が「米松じゃぁ~なきゃダメ!」と仰るので、あちこち探しましたが当然見つからずほぼ諦めの境地で、半泣き・本泣き・男泣き・やけ酒・冷や酒・タダ酒・ブドウ酒・ふて寝・ウソ寝・昼寝・泥寝を繰り返し、天を仰いで「神様仏様…」と他力本願に身を任せますると…

 

 見つけました!(奇跡です!)

 実は、これデッドストックなのです

 狙いどころが我ながら凄い!・・でしょ(笑)

 

 それも「無節」なんです。

 

 米松らしい荒々しい木目!・・・塗装してたら、ホレちゃいました!(笑)

 (因みに、ホームセンターで見かける米松木目ぽい合板は、唐松などの針葉樹合板なんですね、そして節だらけです)

 

 更に、米松以外の内部部材は、使用箇所や用途によって「ホワイトアッシュ」「ナトー」「楢」「マンガシロ」を使っています。

 材料特性の比重や・粘り・撓み・伸縮率等を考慮して使い分けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ボックスのサイズや仕様等の設計はお客様が熟考を重ねされました。

 一見、只の箱に見えますが、実は実は、これフル・チューニング仕様なのです。

 その為には、部品を外したり、中に手を突っ込んだり、覗きこんだり、ひっくり返したり…

 音作りが出来るようになっています。

 

 ポートのダクトは長さの異なる付け替え式の2種類を用意しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 この長さで共振周波数の波長が変わってくるのです。

 低音のバランスが変わるのです。

 

 また、本体を点でも支えられるように、脱着式の脚にして欲しいとのご依頼でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 これ、見た目は三角錐に見えますが四角柱なんですよ!

 

 この他にも、いろいろとスピーカーならではの加工が施してあります。

 外から見ただけでは解りません!

 中を覗いても解りません!

 独自のノウハウなのです!

 企業秘密なのです!

 ブラック・ボックスなのです!

 

 ククククゥ・・・・・言ってみたかった!、このセリフ(笑)

 

 家具製作の技術とは全く異なる加工法が随所に施されています。

 また、DIYのスピーカーとは異なる家具製作の技法も駆使してます。

 これにお客様のイギリス製のフルレンジユニットが納まります。

 

 1つのユニットで全音域をカバーするフルレンジを好む御方は、いろんなシステムをやりつくしたツウ好みの玄人愛好家に多く見られるのです(持論です:笑)

 今回の御客様も間違いなくその御一人です。

 

 イギリス製グッドマンの歴史的名器AXION80と言う、50年前のヴィンテージユニットが収まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 軍用として開発されたユニットですが、なんとも佇まいがカッコいいですね!

 機能美とはこの事ですね。

 

 納品時に音出しして頂き聴かせて頂きました。

 調整前でしたが、音がまた良いのです!

 「まだまだ、これから」とお客様は仰いますが…なんとも奥の深い世界です!

 

 先程、「すこぶる良くなったよ!」と御一報頂きました。

 五月の初旬に聴かせて頂きます。

 またまた楽しみが増えました!

 

 いやぁ~書きましたね(笑)

 ではでは、まだ調整前だと言うのに聴かせて頂いたジョニー・グリフィンのハッシャバイです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 相当ジャズにお詳しく、何より音楽が大好きなお客様でして、毎回ついつい長居してしまうのです(笑)

 

 因みに、ハッ・シュア・バイ「Hush A Bye」のHushとは「しぃ~~~~、静かにね」と赤ちゃんを寝かしつける時の間投詞らしいですよ。

 日本では「ね~んね~~ん、ころ~~~り~~よ、おこおろ~~~りいよぉ~~」の子守唄みたいなものでしょうか。

 

 GWですね!

 僕の分まで、遠慮なさらず、どうぞどうぞ、存分にお楽しみください!(笑)

 ステキな黄金週間をお過ごしください!

 

 

 

 

エンクロージャー
サランネット
米松合板
スピーカー台
注文スピーカー
ポート
AXION80
bottom of page