手作り家具&スピーカー 木工房 あちゃちゃ・わちゃちゃ・ぎっちょんちょん!
AH_CHA・CHA WA_CHA・CHA GHICHONCHON!
Update : 29/12/2015
アンティーク鏡台のレストアを致しました。
先ずはビフォー&アフターで…
«Before»
Restoration - Antique dressing table
一気に豪華になります!
アンティーク家具としての趣を損なわないように美装しました!
今回レストアさせて頂いた鏡台は、5月に名古屋駅前(名駅二丁目)にオープンした「ザ・ロースト&グリル/百獣屋 然喰/ワールドビアガーデン:名古屋市中村区名駅2丁目36-8知多屋名塩ビル1F・7F」の3店舗を営なまれるオーナー様よりご依頼を賜りました。
この鏡台、鏡交換の際に見つかった昭和36年の新聞から少なくとも55年以上前に作られたものである事は間違いありません。
大事に使われていたとされていても積年の傷みや劣化は止むを得ません。
今回の修理の箇所は、鏡の交換・彫刻割れの補修・欠損部分の修復・汚れ落とし…などなどでした。
例えば、テーブルの天板はこんな感じで傷・汚れが酷く…
手垢・腐食・カビなどで汚れていました。
後ろから見ると塗料の垂痕が見られることから、一度上塗り塗装がされているかと思われました。
素地を整え、着色した後にウレタン塗装をすると、こんなにも艶艶になります!
塗料を剥離すると、こんなにも山盛りの塗料が塗られていました。
狂気のサンディングの賜物で美しい杢目を出し本来の姿に戻すことが出来ました。
«After»
欠損部は…
材料を継ぎ足し…
丁寧にノミで同調させます。
また、随所に素晴らしい彫刻が施されていますが汚れが付着しています。
この様な細かい凸凹は忍耐と根気で時間が掛っても丁寧に洗い・磨きを掛けていきます。
「重箱の隅を突っつく」様に竹串・綿棒・爪楊枝などが大活躍なのです(笑)
その様な地道な作業を以てすれば、この様な美しい杢目と艶が復活します。
鏡の上には、これまた素晴らしい彫刻が付きます!
この彫刻もお預かりした時は左半分が折れていましたので、切断部分が解らないように接着し、ひたすら磨いて艶を出しました!